ぬい服 着物の無料型紙と作り方 約16cmプライズぬいぐるみ対応

ぬい服

ぬいぐるみに着せられる着物を作ってみたので、無料型紙と作り方を公開します。

16cm程度のプライズぬいぐるみが着用できます。うちの子はこれくらいのサイズ感です。

 

材料

生地

  • 着物の生地:縦20cm×横30cm
  • 帯の生地:縦5cm×横20cm

当ページで使用した生地は、着物の生地は実店舗で見つけたカットクロス(綿100%)、帯の生地はSeriaで見つけた和柄生地です。

 

ぬい服用着物のオススメ生地

ぬい服用着物にはブロード生地やシーチング生地等の比較的薄手で扱いやすい生地がおすすめです。

 

sh%2Fhw5500%2F&link_type=picttext&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJwaWN0dGV4dCIsInNpemUiOiIxMjh4MTI4IiwibmFtIjoxLCJuYW1wIjoicmlnaHQiLCJjb20iOjEsImNvbXAiOiJkb3duIiwicHJpY2UiOjEsImJvciI6MSwiY29sIjoxLCJiYnRuIjoxLCJwcm9kIjowLCJhbXAiOmZhbHNlfQ%3D%3D” target=”_blank” rel=”nofollow sponsored noopener”>[数量5個から承ります] 日本製 広幅カラー綿ブロード生地 無地 全29色 濃色 約112cm幅×10cm単位計り売り| ブロード 無地 綿 布 ソリッドカラー コットン ハンドメイド 手芸 手作り
価格:64円(税込、送料別) (2021/3/11時点)

 

生地は可能であれば実店舗で探すことをオススメします。ぬい服は小さいため、柄の大きさや出し方が難しいように感じるためです。それでもやはりネットショッピングは豊富な商品から選べることが魅力なので…柄のサイズ比較画像とぬいとをにらめっこしながらの生地選びも楽しいですね。

 

副資材

  • ほつれ止め(ほつれ止めピケや木工用ボンド等)
  • 手芸用ボンド
  • マジックテープ

 

ほつれ止めはピケを愛用しています。細いノズルで少量ずつ液を塗布を塗布できて便利。洗濯するもののほつれ止めにはこれ!

洗濯しない場合はよくある木工用ボンドでもほつれ止めできます。木工用ボンドで作るほつれ止め液の作り方は、「作り方」の項で解説します。

私はソーイングにボンドを使用することに対して消極的なので、なるべく縫い合わせて作りたいのですが、ぬい服は小さいため縫いにくかったり縫い目を出したくない場面があったりするので…そういう時にはこちらの「裁ほう上手」を使用しています。

「ミシンがなくてもカバンが作れる画期的な接着剤ボンド」「針・布いらずの布用接着剤」と公式が謳う通り、安定して強力な接着力を発揮してくれるので、とりあえずこれ塗っておけば間違いないと思ってます。

マジックテープもよくあるものを。スナップボタンでも可です。

 

型紙

ぬい服 着物.pdf

内側の線が出来上がり線、外側の線が縫い代です。縫い代は5mmですが、細かい作業に慣れていない方は少し多めに縫い代を取ってもいいかもしれません。

プリンターを【実際のサイズで印刷】等の設定にして、拡大・縮小せずにA4で印刷します。

コンビニのプリンターを利用する場合は、セブンイレブンのコピー機だと縮小せずにプリントできます。その他のコンビニのプリンターだと、少し縮小して印刷されることがあります。

型紙に5cmのスケールを記載しているので、縮小せずに印刷できているかの目安にしてくださいね。

 

  • 型紙の二次配布は禁止です。
  • 当ブログに掲載しているぬいぐるみ服の型紙・作り方を元にした作品の販売は禁止です。

 

着物の部位名称

作る前に着物独自の名称を簡単に説明します。型紙に記載の部位はこの辺だと把握してもらえると、作りやすいかと思います。

 

着物の知識がほとんどないため知らずに作ってしまったのですが、着物は性別によって袖の作りが異なります。

袖付け位置より下の部分が開いているか綴じてあるかの違いです。今回は男性用の着物ですが「ふり」で作ってしまっています。

 

作り方

試作品での解説なので、上で配布している型紙とは少し形が異なりますが作り方は全く同じです。

ぬいぐるみが着用している着物は配布している型紙で作っています。

 

下準備

生地を裁断する

型紙通りに生地を裁断します。生地は裁断前にアイロンをかけておくと、生地が歪みにくく縫う際も縫いやすいです。

身頃の生地は画像のように型紙の表と裏で1枚ずつ裁断します。また、下の画像にはありませんが帯の結び目の生地も裁断します。

 

袖付け位置や袖口等、型紙の印を生地にも付けておきます。

 

また裁縫初心者の方は、生地の裏に出来上がり線を書いておくと縫う際の目印になり正確に縫いやすいです。

 

ほつれ止めをする

切りっぱなしの生地は端がほつれてくるので、ほつれ止め処理をしておきます。

私は普段はほつれ止めピケを使用していますが、服を洗濯しないのであれば木工用ボンドでも代用可能です。

 

木工用ボンドを使用したほつれ止め液の作り方

①木工用ボンド5gに対しお湯25gを入れて混ぜる

木工用ボンド:お湯=1:5の割合です。

 

よく混ぜて木工用ボンドを溶かします。

 

②木工用ボンド液を生地端に塗る

筆などで生地の端に塗ります。

 

左の生地がほつれ止めピケ使用、右が木工用ボンド液を塗ったものです。木工用ボンド液は水分が多いためか、液が染み込む範囲も広くなってしまっています。

 

乾いたらどちらもほぼ透明に近くなるので、違いはそれほど感じられませんでした。ほつれ止めピケ・木工用ボンド液ともに、生地によっては乾いてもシミのようになることがあるので、始めに生地の端で使用感を確認することをおすすめします。

 

木工用ボンド液の余りは密閉できる容器に入れて保存しています。

 

ほつれ止めピケを使用するか木工用ボンドで代用するかは好みかと思います。コスパが良いのは断然木工用ボンド。しかし木工用ボンドは水性のため洗うと落ちてしまいます。衣装を時々洗濯して長く楽しみたい方は、洗濯可能なほつれ止めピケ等を使用することをおすすめします。

 

 

着物を作る

コツ

  • 縫う箇所がわかりやすいように目立つ色の縫い糸を使用しています。実際に作る際は生地色に合わせた色の縫い糸を使用します。
  • 生地を折る時など、こまめにアイロンを使用することでより綺麗に作れます。

 

身頃を作る

①身頃を中表に合わせて縫う

身頃を中表(生地の表側同士が内側に来るよう)に合わせ、背中側を縫います。

縫い代は開いておきます。

 

②衿下を二つ折りにして縫う

画像の部分を出来上がり線で二つ折りにし、端から1mmくらいのところを縫います。

 

③衿を付ける

ここがおそらく難しいところです。綺麗に衿を付けるにはコツがいるので、練習が必要かもしれません。

衿の端の縫い代を内側に折り、直線の部分を縫います。

 

解説のために少しずつ縫い進めていますが、実際にミシンで縫う際は針を落としたままで縫います。衿の角度を変えて身頃に沿わせるようにして、曲線部分を縫います。

 

縫う箇所にシワが寄らないように注意しながら、衿を身頃に沿わせます。

 

縫います。

 

ここからはミシンの針を落としたまま解説します。

 

針を落としたまま押さえ金を上げ、衿を身頃に沿わせます。

 

押さえ金を下ろし、曲線を縫います。

 

また針を落としたまま押さえ金を上げ、衿を身頃に沿わせます。衿の先の縫い代を縫い終わりに合わせて内側に折り(長すぎる場合は縫い代が5mm程度になるように切り落とします)、直線を縫います。

 

衿が付きました。

身頃側から見るとこのようになっています。

 

○の箇所の縫い代に切り込みを入れます。

 

糸を切らないように注意しながら、このように切り込みを入れます。

 

衿と身頃をアイロンで整えます。肩周りの生地が引きつるようなら、切り込みをもう少し深く入れます。

 

衿を二つ折りにします。衿の幅が均一になるように丁寧にアイロンを当てます。

 

衿を折りました。

 

着物の形にして、衿の裏を手芸用ボンドで接着します。

 

④袖を付ける

袖口側を出来上がり線で二つ折りにし、袖口の印から印までを縫います。

 

身頃と袖を合わせて、袖付け位置を縫います。

 

ふり(袖側/袖付け位置の下の部分)を縫います。出来上がり線で二つ折りにして縫います。

※「着物の部位名称」の項で解説したように、女性の着物の「ふり」に当たる部位は男性の着物では「人形」といい、開けずに縫い閉じてあるようです。ぬいの性別やお好みに応じてアレンジして作ってくださいね。

 

袖を中表に合わせて、袖の下部から袖口までを縫います。

 

袖を表に返すとこのようになっています。

 

身頃のわきを縫います。身頃の前と後ろを中表に合わせて、袖付け位置より下から縫い合わせます。

 

表に返すとこのようになっています。

 

反対側の袖も付け、わきを縫います。

 

⑤裾を縫う

裾を縫います。縫い代を割り、裾を出来上がり線で二つ折りにして縫います。

 

着物の完成です。

スポンサーリンク


 

帯を作る

帯の生地はこちら。お着替えの度に帯紐を結ぶのは手間なので、ワンタッチでお着替えできるように作っています。

 

①帯を作る

帯の両端を出来上がり線で二つ折りにして縫います。

 

中表になるように半分に折り、縫います。

 

表に返します。細くて返しにくいので、ピンセットでつまんだり細長い棒状のもの(割りばし等)で突いたりすると返しやすいです。

生地の合わさった面が帯の裏側中央に来るようにして、アイロンで形を整えます。

 

ぬいのお腹に巻いてみて位置を確かめてから、帯の両端に手芸用ボンドでマジックテープを接着します。

 

洗濯ばさみ等で押さえておくとしっかりとくっつきます。

 

②帯の結び目を作る

結び目の生地を中表に半分に折り、返し口を残して縫います。

 

角を切り落とし、画像のハサミの箇所に切り込みを入れます。

 

返し口から表に返し、アイロンで形を整えて返し口を縫い閉じます。角を目打ちやピンセット等でしっかりと出すと綺麗です。

 

③結び目を折る

今回は「角帯」という結び方風に作りました。結び目の生地を画像のように折ります。

 

上に折って…

 

出来た輪に、もう片側を通す

 

裏はこのようになっています。

 

帯に結び目を通して出来上がり!

 

結び目がほどけないように手芸用ボンドで接着しています。

 

着物と帯の完成です。

 

背面。着物らしいフォルムになりました。

お着替え

それではお着替えタイムです。

よいしょ、よいしょ

 

前をきちんと合わせて…

 

帯をくるりと巻きます。

 

帯を巻いた後に結び目をずらします。

 

マジックテープの上に乗せるように結び目を動かして、帯の継ぎ目を隠します。

 

お着替え完了!可愛い!

 

後ろ姿もばっちりです。

完成です!

 

制服を着たぬいはシャツが縫いつけられているので上手く脱がせられないのですが

 

少しシャツが見えてますが、着物を着てもらえました。

以上、約16cmのプライズぬいが着られる着物の作り方でした。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました